宮島のことをまずは、学んでみましょう。
最後にクイズもあるので、しっかり読んで
クイズにチャレンジしてみてね!
01.じしゃぶっかく
宮島の嚴島神社(いつくしまじんじゃ)は、日本だけでなく世界でも有名です。広島市の原爆(げんばく)ドームとともに世界文化遺産(せかいぶんかいさん)に登ろくされています。海が満潮(まんちょう)になると神社が海にうかんでいるように見える光景(こうけい)は、世界中の人々を引きつけています。昔から多くの人がおいのりする場所としてだけでなく、神楽(かぐら)や能(のう)などの伝統芸能(でんとうげいのう)がうけつがれており、日本の文化を表げんする場所としても広く知られています。
とくに海上にそびえ立つ朱色(しゅいろ:赤とオレンジの中間色)の大鳥居(おおとりい)は、日本を代表するけしきの一つです。
大鳥居はとても大きなクスノキの木を組み合わせた木造建築物(もくぞうけんちくぶつ)で、「奈良の大仏(ならのだいぶつ)」とほぼ同じ高さのやく16メートル、横はばがやく24メートルもあります。
海に立っているので海のそこにくっつけてあるように思いますが、実は鳥居全体の重みだけで立っていて、その重さはやく60トンもあります。
大鳥居の屋根部分には石が入れてあり、これが全体の重さをふやしているので波が来てもたおれません。

嚴島神社(いつくしまじんじゃ)を正面から見たところ (提供)宮島観光協会公式サイト
じしゃぶっかくをもう一度読む02.しぜん
宮島で一番高い山「弥山(みせん)」は標高(ひょうこう)が535mあり、人手がほとんどくわわっていない原始林におおわれています。
山頂(さんちょう:山のてっぺん)からは瀬戸内海(せとないかい)の美しいけしきを見ることができます。
登山も宮島の楽しみ方としてとても人気があり、3しゅるいの登山道があります。またロープウェーでも登ることができ、やく15分で山頂の近くまで登れます。

(提供)宮島観光協会公式サイト
また宮島では、町中でもシカを見かけることがあります。
シカは神様の使いとされ、島内を自由に歩き回ってかんこう客にもかわいがられています。
地元の住民にも大切にされてきた歴史(れきし)があり、住民といっしょにくらしてきました。しかし近年はシカとのトラブルがふえてきており、こうしたトラブルが起きないようくふうしています。

ニホンジカが約500頭が島内に生息し、その内街中に約200頭が生息しているといわれています。
(提供)宮島観光協会公式サイト
03.文化
宮島の名物「もみじ饅頭(まんじゅう)」は、100年いじょう前に宮島でおかしを作って売っていたおかし職人(しょくにん)によって考案され、1910年に「紅葉形焼饅頭(もみじかたやきまんじゅう)」としてとうろくされています。
開発のきっかけは、日本でさいしょの総理大臣(そうりだいじん)の伊藤博文(いとうひろふみ)が宮島にやって来た時、茶屋のむすめさんのかわいい手を見て「紅葉(もみじ)のようなかわいい手。」と言ったことがヒントになったともつたえられています。
もみじ饅頭は、実に100しゅるいをこえる商品があると言われています。
いちご、レモン、ゆずなどのフルーツ味、さくら・くり・まっちゃなどそのきせつだけの商品、アニメやゲームのキャラクターとコラボ商品など毎年しゅるいがふえています。

もみじ饅頭は宮島・広島を代表するおみやげのお菓子です。(提供)宮島観光協会公式サイト
宮島は海にかこまれているので海さん物もゆたかです。
「カキ」は広島を代表する名物ですが、宮島のまわりでもたくさんのカキいかだ(カキを育てるばしょ)があり、おいしいカキが育てられています。宮島の海岸でとれる「アサリ」は身が大きく美味で人気があり、潮干狩り(しおひがり:貝をほること)のシーズンには多くの人でにぎわいます。
ただし嚴島神社の大鳥居から内がわは神社の場所なので貝をほることはできないので注意がひつようです。宮島近海の大野瀬戸(おおのせと)では「アナゴ」がとれ、「あなご飯(めし)」はカキと同じくらい親しまれている宮島名物です。

牡蠣の生育にはこの上なく恵まれた海域で、それがおいしさの理由です。(提供)宮島観光協会公式サイト
伝統工芸(でんとうこうげい)である「宮島細工(みやじまざいく)」はしぜんの木目(もくめ)を生かした木工品で、主なせいひんには杓子(しゃくし)、ろくろ細工、彫刻(ちょうこく)などがあります。
宮島杓子は縁起物(えんぎもの)として知られ、「てきをめしとる」という言葉にかけておうえんに使われます。有名なのは、高校野球大会で広島県代表をおうえんするときに使われていますね。
職人のわざが生きる「宮島彫り(みやじまぼり)」のおぼんは、「茶わんやコップを乗せてもかたむかない」「お茶をこぼしてもシミになりにくい」など、生活で使いやすい工夫がされています。
こうした宮島細工のわざやでんとうを後の時代に伝えるとともに、杓子が生まれた地である宮島のシンボルとして作られた「世界一の大杓子」がetto(エット)宮島交流館(宮島まちづくり交流センター)にかざられています。木の年で270才のケヤキから作られており、長さ7.7メートルで重さは2.5トンもあります。
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